カルシウムのサプリメントは骨粗鬆症の予防に効果的?注意点は?
70代後半男性の5人に1人、女性のおよそ半数がなると言われている骨粗鬆症。予防のためにカルシウムが配合されたサプリメントを摂取すればいいと考える方も多いようですが、やみくもに摂取しては健康を害するかもしれません。
ここでは、カルシウムのサプリメントは骨粗鬆症の予防に効果的なのか。また、服用するにあたっての注意点について詳しくご説明します。
カルシウムは骨の材料となる栄養素のため、骨粗鬆予防には必要不可欠です。食事で摂取するべき栄養素ですが、高齢者になると食事の量が減るため、カルシウムの摂取量も減少する傾向にあります。
そのため、若い人のおよそ1.3倍を目標に意識して摂取するのを推奨されています。しかし、カルシウムの摂取には十分に気を付けなければなりません。
そもそも高齢者に起こりやすい骨粗鬆症は、カルシウムを体内で利用しきれていないことが原因で起こる病気です。そのような身体に対してやみくもにカルシウムを取り入れ続ければ、体にとって害になることも否定できません。
例えば、血管を石灰化させることに繋がり、動脈硬化を引き起こすかもしれないのです。健康な身体づくりには、栄養バランスの良い食事が大切といいますが、骨粗鬆症予防に関してもそれは同じなのです。
では、カルシウムを効率よく摂取できるサプリメントでは、骨粗鬆症の予防にはならないのでしょうか。これに関しては、カルシウムの量に気を付けることと、カルシウムを体内で利用するために必要な栄養素を合わせて取ることで解決します。
サプリメントによってカルシウムの含有量は違います。摂り過ぎによる健康被害を防ぐためには、一回の摂取量が500rを超えないように気を付けましょう。
カルシウムの働きを支える栄養成分は、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンKなどが代表的であり、これらがバランスよく揃わなければ、十分な骨の形成は行われません。そのため、サプリメントを選ぶ際には骨の形成に役立つ成分がいくつも配合されているものを選びましょう。
若い人でもなる可能性のある骨粗鬆症ですが、自覚症状がないため高齢になるにつれ状態が悪くなります。その状態で骨折してしまうと寝たきりになり、認知症などの他の病気を発症しやすくなります。
いつまでも健康でいるために早めの対策を行いましょう。骨に良いとされるカルシウムですが、それだけを摂取しても効果が出ないばかりか、思わぬ病気を引き起こす可能性もあります。
摂り過ぎには十分注意し、カルシウムの働きを支えるその他の栄養素も一緒に摂取しましょう。サプリメントを選ぶ際には、骨の形成に役立つ成分がバランスよく配合されたものを選んでください。