体内で作り出せない亜鉛はサプリメントが効果的？飲み方について
いくつもの臓器や器官に深い関わりをもつ栄養素の亜鉛が不足すると、体に様々な不調が起こりやすくなります。重要な栄養素ですが体内で作り出せないため、サプリメントでの摂取が効果的です。亜鉛サプリメントの特徴や飲み方についてご紹介していきます。
亜鉛は脳や骨格筋、骨、皮膚、肝臓、腎臓の働きに大きく関係する栄養素で、体内にはおよそ2000㎎あると言われています。
風邪や感染症にかかりにくくする免疫力の向上、全身の新陳代謝を活発化させ成長を促す、生殖機能やうつ状態からの改善に重要な役割をもちます。必須ミネラルの一つであることからも、人間の体にとって大変重要な栄養素だということが分かります。
また、味覚を正常に保つ、アンチエイジング、皮膚や髪トラブルの改善にも役立つなど、健康維持にとっても欠かせません。重要であるにも関わらず、亜鉛は不足しやすい栄養素でもあります。
汗に多く含まれ排出されやすいため、特に頻繁にスポーツをする人や日常的に発汗量の多い方は不足しやすいといえます。また肝臓でアルコールを分解する際にも多く排出されるため、飲酒量が多い人も気を付けなければなりません。
しかし、体内で生成されない亜鉛を十分な量摂るのは容易ではありません。そのため毎日の食事で取り入れなければなりませんが、腸管からの吸収率が20～40％とそもそも効率よく取り入れることが難しいのです。
現代人は慢性的に亜鉛が不足していると問題視されている今、おすすめされているのがサプリメントです。ツヤを取り戻したい、脱毛の改善を目指したいなど、囁かな悩みから身体の不調改善まで、あらゆるお悩みに効果的と言われています。
ただ、亜鉛は摂り過ぎると急性中毒の症状を引き起こします。もともと吸収率が低い亜鉛は、過剰摂取すると更に粘膜への吸収が受け付けられなくなり、嘔吐や下痢で体の外へ排出しようとします。
また鉄や銅など同じ必須ミネラルの吸収を阻害し、銅欠乏や消化管過敏症、嘔吐腎障害などの原因にもなります。このようなリスクを防ぐため、サプリメントではあくまでも食事だけでは不足してしまう分を?補うものとして、過剰摂取にならないように気を付けましょう。
些細な身体の不調から、免疫や成長など体の組織に関わる重要な働きまで、体の様々な仕組みに関わる亜鉛。必須ミネラルで重要な栄養素の一つですが、現代人にとって不足しがちな栄養素でもあります。
もともと吸収率の低い亜鉛を、現代の食生活で必要量取り入れることは難しいでしょう。そのため、サプリメントを取り入れるなど意識して摂取するように心がけてみてください。
但し亜鉛は過剰摂取すると、体にあらゆる不調を引き起こします。闇雲に摂取するのではなく、ご自身の食生活と照らし合わせた上で、足りない分を補うだけに留めましょう。