サプリメントでビタミンB6を摂るならどのくらい摂るべき?
ひとくくりにされることの多い栄養素ビタミンですが、それぞれが重要な働きを担っています。今回はビタミンB6の働きをご紹介するとともに、サプリメントでの摂取量についてご説明します。
ビタミンB6はビタミンB群に分類される水溶性ビタミンで、補酵素として重要な働きをします。体は脂質や糖質、タンパク質など体内で消化して、それをエネルギーに変換して活動の源として消費していきます。
このエネルギーを作る材料を合成しているのが、酵素であるビタミンB群です。ご飯や肉などをたくさん食べるだけでは、エネルギーは作られません。
ビタミンB群も一緒に摂取できてこそ、エネルギーに変換され、健康的に活動できるというわけなのです。ビタミンB群の中でも、ビタミンB6はタンパク質の代謝を担っています。
また免疫機能を正常に保つのに必須の栄養素でもあります。その他皮膚や粘膜の健康を守ったり、神経伝達物質の合成にも関わったり、脂質の代謝を促進する働きをもつなど様々な働きをしている栄養素なのです。
ビタミンB6が不足すると、神経過敏症や口内炎、じんましん、貧血、末梢神経痛、脂肪肝などを引き起こすことが考えられます。不足しがちなビタミンB群は積極的に取り入れたい栄養素として知られていますが、ビタミンB6は欠乏することがほとんどありません。
それはわずかながら腸内細菌によって生成されているためです。しかしながら食卓に肉類が多く並ぶ現代人はこれまでよりもタンパク質を分解する機会が増えており、ビタミンB6が不足気味であるとも言われています。
蓄積されることがない栄養素でもありますので、サプリメントを飲むなどして摂りいれるのをおすすめされています。では健康的な身体を維持するためには、サプリメントでどのくらいビタミンB6を摂取すればよいのでしょうか。
一日に推奨されているビタミンB6の量は、成人男性ですと1.4r、成人女性ですと1.2rとなっています。しかしここで気を付けなければならないのが、過剰摂取による感覚神経の障害等のリスクです。
このようなリスクを踏まえ、男性55r程度、女性45r程度に設定されている耐容上限量を守りましょう。ビタミンB6のサプリメントを摂取する場合には、日頃の食事と照らし合わせて、自分に足りていない分を補えるものを選びましょう。
ビタミンB6は、タンパク質をエネルギーに変換する際に重要な働きをする栄養素です。肉などをたくさん食べる人は必然的にビタミンB6もたくさん必要になります。
腸内細菌によって体内で合成されるため欠乏しにくいと言われていますが、食生活によっては欠乏する可能性は否定できません。
毎日の食生活で不足していると感じる場合は、サプリメントなども活用し、摂りいれると良いでしょう、その際には過剰摂取によるリスクを防ぐため、こちらでご紹介した推奨量と耐容上限量を踏まえて選んでください。