サプリメント研究室

 

健康維持に欠かせない栄養成分ビタミンB1は、エネルギー生産の要であり、不足すると様々な不調の原因となります。ここではビタミンB1の持つ効果と、サプリメントでの栄養管理についてご紹介します。

 

 

水溶性ビタミンの一つであるビタミンB1は、糖質からのエネルギー生産と皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをもつ栄養素です。不足すると糖質のエネルギー変換が行われにくくなるため、だるさや疲れ、食欲不振など夏バテのような症状が起き、更に不足すると脚気になります。

 

 

また、糖を栄養源としている脳神経の働きを阻害することにもつながるなど、体のあらゆる部分で不調が起こりやすくなります。昭和の時代まで国民病と言われてきた脚気ですが、これは昔の病気ではありません。

 

 

近年になり報告される事例が増えており、それは主にインスタント食品の利用増加が要因だと言われています。食事のバランスに気を配り、予防を心掛けましょう。

 

 

ビタミンB1は毎日の食事で摂取しやすい栄養素です。豚肉には特に多く含まれていると言われ、その他にも穀物類のはい芽や豆類、レバーなどを食べることで摂取できます。

 

 

しかしながら、多忙な人やスポーツをする人などはエネルギーを多く必要とするため、ビタミンB1が不足しがちです。活発なエネルギー生産に対応できるようにするため、積極的に取りたい栄養素といえるでしょう。

 

 

健康維持の観点で、サプリメントでの摂取はおすすめです。食事で不足しがちなビタミンB1を手軽に摂取でき、エネルギー変換の効率を上げられるためとても便利です。

 

 

サプリメントの栄養素によっては食事と併用することで過剰摂取の危険性が指摘されることもありますが、ビタミンB1はどうでしょうか。ビタミンB1は摂り過ぎた余分なものは尿で排出されるため、体内に不要な分が蓄積されていくことはありません。

 

 

そのため、食事で十分な量を摂取したうえでサプリメントを飲み、結果的に過剰摂取になったとしても体に大きな問題は生じません。

 

 

しかしビタミンB1に含まれるチアミン酸を一日10ｇ以上、20日間以上摂取し続けたところ、頭痛や不眠、かゆみ、いらだちなどの症状があらわれたという報告があります。

 

 

このことから長期間に渡る過剰摂取は避けるべきだと言えるでしょう。サプリメントを服用の際には、その日の食事を鑑みた上で摂取することをおすすめします。

 

 

体は糖質をエネルギーに変えて活動しています。ビタミンB1は糖をエネルギーに変える過程で重要な働きをもつ栄養素です。食事やサプリメントで摂りいれると倦怠感やイライラなど体の不調を解消するのに有効であり、疲労回復にも効果的です。

 

 

インスタント食品の利用増加でビタミンB1不足の人が増加していると言われています。活力ある毎日を送るために、栄養管理の一つとしてサプリメントで積極的にとり入れましょう。